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暁 右京の創作、本のレビュー、日記など自由なブログサイト

「 小説,悪ノ化身 」 一覧

悪ノ化身 7

  男は歩いていた。 鉄の仮面でも貼り付けているかというような無表情で、その実、心の中では憔悴しきっりながら、先ほどまでいた家を背に、一人。今までと同 ...

悪ノ化身 6

    今まで傍観を決め込んでいた彼の縄を持つ手が止まったとき、男はカッとなった表情から一変、ようやくか、と歪んだ笑みを浮かべた。 &nbs ...

悪ノ化身 5

    じんわりと意識が浮き上がる。 自身を見下ろすヴァンを最後に暗転、そこから目を覚ますまでは男にとって一瞬の出来事だった。 一度またたき ...

悪ノ化身 4

  騒然とした場ですぐさま動いたのは双子の店主だ。 戸惑いどよめく客に向かって「逃げろ!」と大声を張り上げると店の裏口をあけて避難を促した。その瞬間、 ...

悪ノ化身 3

  暫くして、食事を終えたヴァンは机の端っこに追いやられたグラスで水を飲み、机の総面積の9割は占めている山積みになった空の食器越しに淡々と告げる。 & ...

悪ノ化身 2

    北には連なる山脈、東には人の営みが伺える街、南には砂丘のある海、西には未開の大地。 アルド大陸は世界中で最も小さかったが、それでも大 ...

悪ノ化身 1

      3年前の大戦、一人の勇者がぱったりと姿を消した。   その男は歴代の勇者の中でも最も優れている男だった。 勇 ...

悪ノ化身 プロローグ

花。 沢山の花が咲いている。 ふんわりと漂う甘い香り、などというものではない。色も形もバラバラな花たちの香りは、その場に人がいれば全員が鼻を抑えてしまうほどにむ ...

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